海や山に行ったときにゴミは必ず持ち帰ることが大切な理由

海に流れたゴミ

海に流れたゴミは、とくにプラスチックゴミなど生物が誤食して消化できないため、殺傷してしまうことがあります。海のゴミというと、海に遊びに来た人が残していったものと考えがちですが、実際には海岸で捨てられたごみは約3割程度と言われています。残りの約7割は川から来たゴミです。つまり海のゴミの問題は、実際には半分以上が陸のゴミの問題ということになります。そのため、海のゴミを減らすためには、海に遊びに行った際に出たゴミを持ち帰るとともに、普段の生活でもポイ捨てをしないようにしたり、身の回りのゴミを減らしたりすることが大切です。

海のゴミとともに以前から大きな問題として取り上げられているのが、山のゴミです。登山などをしていると、たばこの吸い殻やアメの小袋、またペットボトルや空き缶などが落ちているのを見かけることがあるかもしれません。山での不法投棄も以前より改善されてきていると言われていますが、登山人口が増加していることもあって、山のゴミの問題も依然として存在しています。

山のゴミによって火災が発生する可能性もありますし、河川に入って海に漂着するゴミとなったり、野生動物に影響を与えたりするなど環境破壊の大きな原因になり得ます。

山のゴミの問題

こうしたゴミが自然に与える大きな影響を考えると、海や山に行った時は必ずゴミを持ち帰るようにしたいと思うのではないでしょうか。ゴミを持ち帰る具体的な方法として、ゴミを入れるものをいつも手の届くところに身に着けておいたり、忘れ物や落し物がないか気を付けたりすることもできます。

海と山でポイ捨てや不法投棄をしないことはもちろんですが、足元に落ちているゴミを拾ったり、ごみの捨て方にも気を付けたりするなど、私たちにできることはたくさんあります。

小さなことに思えるかもしれませんが、私たち一人ひとりが注意することによって海や山の未来を変えていくことにつながることを忘れないようにしましょう。